生けすや水槽の維持管理をしたい
水槽を利用した陸上養殖や、
生けす内の養魚の育成管理に
養殖は、私たちがいつでもおいしい魚を食べるために欠かせない重要な産業です。
しかし、気候変動や、世界的な人口増加、魚食文化の浸透などから乱獲が行われ、天然魚の漁獲量は横ばいとなっています。今後、漁業に関する規制により、漁獲量の減少も予想されます。
沿岸のみならず、内陸の鮮魚店やコンビニでも魚が買える時代、安定供給のために養殖は拡大を続けています。しかし、陸上養殖や生けす内の魚の管理は簡単ではありません。水質検査を自動化した機器の導入は、メンテナンスの手間や導入コストが課題です。
共立理化学研究所の「パックテスト®」は、面倒な事前の試薬調整や、専門的な知識は不要です。だれでも簡単に現場で測定でき、数分で結果がわかります。
コストは、1回の検査で約100円。使い切りなので、メンテナンスも不要です。常温保管が可能なので、事務所の棚などで省スペースに保管できます。
養殖のみならず、活魚の輸送水槽から寿司屋の生けすまで、日常的な水質管理に活用いただけます。

生けす内の魚のへい死トラブルを
未然に防ぐために
稚魚は環境の変化に敏感で、育成管理は慎重に行う必要があります。
過剰給餌により、魚から排出された亜硝酸やアンモニウムといった窒素濃度が急激に上昇すると、毒性により全滅してしまう可能性があります。
そのようなトラブルを未然に防ぐためにも、日常的な窒素濃度管理が重要です。パックテストは携行性・操作性に優れ、現場ですぐに調べることができます。
魚介類に影響を与える窒素の種類には、以下のような種類があります。
アンモニウム態窒素(NH4 +-N)、亜硝酸態窒素(NO2—N)、硝酸態窒素(NO3—N)

調べられる製品はこちら
養魚用水の適否調査に
河川や湖沼などの自然環境下にある水を養魚用水として活用する場合、適否の調査と管理が必須です。JIS規格に則った公定法により検査を行いますが、定期的な日常管理としては、簡易分析技術を用いたパックテストでの検査が有効です。
以下のような物質が高濃度の場合、魚に悪影響を与えてしまう可能性があります。
総鉄、全有機炭素(TOC)、科学的酸素要求量(COD)、生物学的酸素要求量(BOD)

調べられる製品はこちら
以下の物質は、水産生物の基本的な育成に必要な基本的項目です。
水素イオン濃度(pH)、溶存酸素(DO)、硝酸態窒素(NO3—N)、ケイ酸(SiO2 )、リン酸イオン(PO4 3—P)、全硬度、透明度(透視度)など
調べられる製品はこちら
その他、以下の物質を調べる場合もあります。
塩化物イオン(Cl-)、カルシウムイオン(Ca2+)、マグネシウムイオン(Mg2+)、ケイ酸 (SiO2) など
調べられる製品はこちら
水槽の管理をもっと身近に
大きな養殖場で各水槽を検査しに回ることは、並大抵のことではありません。しかし、メンテナンス不要で気軽に使用できるパックテストは、小規模の養殖場や生けす、またはコストを抑えたい場面で活躍します。水槽の日常管理にお役立てください。
製品PickUP!

溶存酸素DOを調べる製品「溶存酸素キットDO 30」
従来の滴定法や隔膜電極法は、専門的な知識や道具が必要で、測定時間もかかります。また、電極法は機械の校正やメンテナンスが必要です。溶存酸素キット30は、難しい操作やメンテナンスは不要で、すぐに結果を知ることができます。
※本記事の執筆にあたり、下記の出典元を参考にしています。
<出典:魚と水 Uo to Mizu (49-1) :13-22, 2012>
パックテストとは
パックテスト®とは、誰でも、どこでも簡単に水質を測定できる水質分析器具です。
現在、パックテスト®のラインアップは70種類以上あります。
1976年の発売開始以来、製品の開発・改良を加え、今日では、工場や事業所での排水管理や品質管理、ご家庭においては気になる水の検査、屋外での環境調査などの幅広い場面で多くの方にお使いいただき、お客様の「知りたい」に寄り添いながら、製品を提供し続けています。