パックテストでグルタミン酸を測ってみた【第3弾】おせんべいのうまみを測ってみた!
こんにちは!しいなです。
パックテストでグルタミン酸を測ってみたコラムもついに第3弾を迎えました。
みなさんはおせんべい好きですか?!私は大好きです!
ということで今回は、日本人にとって
とても身近なおやつ「おせんべい」を測定してみました。
うま味成分の代表格であるグルタミン酸は、おせんべいにはどのくらい含まれているのでしょうか。
早速実験してみましょう!
測定したのはこの5種類!
今回測定したのは市販の5種類のおせんべいです。
・おせんべいA(G社、ややピリ辛な醤油味)
・おせんべいB(H社、揚げてある。甘しょっぱ味)
・おせんべいC(G社、甘めの味つけで食べると幸せな気持ちになる)
・おせんべいD(I社、塩味のおせんべいに砂糖蜜)
・おせんべいE(G社、国産米100%使用の赤ちゃん用おせんべい)

さて、結果はどうなるでしょうか?皆さんも想像してみてくださいね。
測定方法について
パックテストは、誰でも手軽にできる水質の簡易分析機器です。
しかし、身近なものを使って前処理をすれば、おせんべいのような固形物でも測定することができます。
今回はこのような手順で測定してみました!

手順
① 検体(測定したいもの)を用意する。

② つぶしたり砕いたりして小さくする。

つぶしたり砕いたりして粉状にします。
③ カップなどにゼロの水(精製水)と検体(おせんべい粉)を入れます。

10mlの検水を作りました。
④ ③で作った検水を別のカップに取ります。

⑤パックテストで測定!

⑥測定範囲をオーバーするほどの濃い色が出たら、③の検水を希釈して再度測定。

結果
結果は以下のようになりました。

おせんべいAは1000倍希釈で5mg/L、おせんべいEは1mg/L未満でした。
おせんべいB、C、Dは最終的に1万倍希釈をして10mg/Lの値を示しました。
おせんべいの種類によって、かなり差が出た結果となりました。
なぜこんなに差が? ~考察~
A~Dのおせんべいにはうま味成分のグルタミン酸がたくさん含まれており、それがおいしさのヒミツとなっているようです。
以前の実験で醤油のグルタミン酸含有量が多いことは知っていたので、おせんべいA、B、Cのグルタミン酸の数値が高いのかなと思っていましたが、ふたを開けてみるとB、C、Dの圧勝(?)、次点でAという結果になりました。
実験したおせんべいたちを改めて観察してみると、おせんべいAは表面がつるっとしていますが、B~Dは粉がまぶされていたり、触るとべたべたしていたり等、おいしさの秘密がおせんべいにたくさん乗っています。そんなおせんべいの表面の状態が測定結果に関係しているのかもしれませんね。
パックテストでは、水中に溶け出ているグルタミン酸濃度を測定しているので、B~Dのおせんべいはグルタミン酸が水によく溶け出ていたのかもしれません。
また、おせんべいEについても複数の希釈倍率で試しましたが、目視で色を確認することができませんでした。
このおせんべいを実際に食べてみると、お米の甘さを生かした、調味液等を使用していない自然なおいしさでした。
やはり赤ちゃん用の食品は、食材由来のおいしさを引き立てる製法で作られているのですね。
まとめ
ここまでのパックテストグルタミン酸コラム3部作、いかがだったでしょうか?
食べることが大好きな私は、とても楽しみながら実験することができました。
このコラムを通して、
固形の食品でも、前処理すれば簡単に測定できる!
色や数値で、うま味成分を視覚的・感覚的にとらえることができる!
身近な食品を使った簡単な実験でも、驚きと発見がある!
そんな楽しさが皆さんに伝われば嬉しいなと思っています。
ぜひあなたも、パックテストグルタミン酸を使って、様々なものを測ってみてくださいね!
ちなみに・・・
実験に際し、社内でこのようなアンケートを取ってみました。

これからも、心からワクワクできる魅力✨を大切にしていけたらと思います!
注意:
・本コラムの測定は、あくまで食品成分の簡易的な分析を目的としており、発色後のチューブ内に残っている液体の直接飲用はお控えください。
・上記濃度はあくまで弊社での実験の結果であり、一般的なグルタミン酸濃度を示すものではありません。
製品情報:
パックテスト グルタミン酸