パックテストについて

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パックテストは、「誰でも」「どこでも」水質を測定できるように工夫した、弊社オリジナルの簡易測定器です。
パックテストの多くの項目は、測定原理にJIS K 0102などの各種公定法の吸光光度法を応用しています。それ以外の項目では、測定したい物質に対して感度と選択性のある発色試薬が存在しないため独自の工夫により測定を可能にしています。
パックテストは、各項目のサンプルをご用意していますのでまずは一度お試しください。

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精密分析のスクリーニングや、工場の排水や工程管理、品質管理での日常検査、異常時などの不明水調査や行政による現地調査、最近では災害非常時の安全確認など、多岐にわたります。
使い方が簡単なため、市民による環境保護活動や、学校での環境教育などにも多大な実績があります。

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2020年7月1日現在、70項目以上のラインナップがございます。測定項目によっては、測定範囲の異なる製品のご用意もございます。
近年では、パックテストに分離濃縮工程を加えたことにより高感度化させたパックテスト・ズームシリーズやパックテスト鉛セット、ひ素(低濃度)セットの低濃度域が測定できる製品も充実しております。

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水に溶けているイオン状態の物質を測定しています。
詳しい測定原理については、使用法と別にまとめた資料を用意しておりますので、製品に関するお問い合わせよりご連絡ください。

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  • パックテストは少量ですが薬品を用いています。使用上の注意事項を、外箱、使用法、SDS(安全データシート)に記載してありますので、使用前に必ずよく読んでください。製品によっては、強酸・強アルカリ性の試薬を含む項目もありますので、特にご注意ください。

  • 試薬や測定液が目や手に付着した場合は、速やかに洗い流し、使用法の指示に従った処置を行ってください。特にチューブ内の粉末試薬は吸い込まないように注意して取扱いください。

  • パックテストは簡易法のため、共存物質の影響により測定値が変わりやすい傾向があります。測定前後には必ず手を洗い、検水を取扱う手や器具からの汚染(コンタミネーション)には十分にご注意ください。

  • パックテストのチューブの中の試薬が、検水吸い込み時に若干外部に漏れる可能性があります。検水は、必ずきれいな容器に採水してから測定してください。直接、河川や水槽などにチューブを入れないようにしてください。

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  • パックテストに吸い込む水は、チューブの約半分まで入れてください。
    ポイントは、チューブの下半分をしっかり指で押さえて空気を押し出した状態で、チューブの上部1/3程度までを測りたい水の中に入れます。パックテストをスポイトのようにして水を吸い込む時、指の力を抜いてゆっくり1、2、3と数えると、上手に吸い込むことができます。どうしても1回で水をチューブの半分近くまで吸い込めなかった時は、一旦チューブの穴を上にして空気を追い出し、もう一度上記操作をやり直してみてください。
  • 冬場など水温やチューブが冷えた状態ですと硬く感じるため、パックテストのチューブを室温になじませたり、屋外の場合はラミネート袋ごと少し温めてから使用してください。
  • 別売のパックテスト専用カップ(型式:WAK-CC10)を用いると、簡単に水を一定量(1.5mL)チューブに吸い込むことができます。

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測定時間は、5分未満のものが多いですが短くて10秒、長くて30分以上要する項目もあります。反応時間は製品ごとに設定していますので必ず確認し、厳守してください。
また、一部の項目では、水温によって測定時間を調整する必要がありますので、使用法をご確認ください。

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指定時間を経過後は、もともとの発色原理や共存物質の影響で薄くなる、濃くなる、色味が変わるなどの現象が起きます。 特に、標準色に〇分直後という表示のある項目は、発色がすぐに変化しやすい項目です(例.WAK-BOD、WAK-COD-WR)。測定時間は必ず守って測定してください。

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【保管場所】
弊社製品は必ず乾暗所(常温)での保管をお願いします。

【保管厳禁な場所】
・製品は冷蔵庫に入れて保管しないでください。冷蔵庫から取り出した際の結露で、試薬が劣化する可能性があります。
・40℃以上の高温の車中などで長時間放置しないでください。試薬が劣化する可能性があります。

ラミネート袋から取出した後の未使用のチューブは、長時間そのまま放置しないでください。未使用のチューブでもチューブ中の試薬が吸湿し、試薬が劣化する可能性があります。特に乾燥剤と保存袋の入いる項目は、湿気に弱いのでご注意ください。そのため開封後の未使用のチューブは、乾燥剤と一緒に保存袋の中に入れて保管し、数日以内に必ず使い切るようにしてください。

試薬が劣化した場合の影響として、製品として正しい発色が得られなくなってしまいます。
また、試薬の劣化の進行は、すぐに発生する場合と徐々に劣化が進む場合がありますので、保管条件にはご注意ください。

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標準色をカラーコピーやスキャナーで読み込みしたものでは色調が変わってしまいますので使用しないでください。標準色は5枚入りと50枚入り単位でそれぞれ販売しております。複数の場所で同時に水質を測定する場合に便利です。

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事業者の場合は、事業系のごみとして処分してください。分別については、製品のSDS(安全データシート)を参照の上、廃棄物処理業者に相談をお願いします。SDS(安全データシート)は製品詳細ページでダウンロードできます。

個人(一般)のお客様の場合は、ポリエチレンチューブを液ごと「燃やすごみ」として処分していただくことを推奨しています。液漏れを防ぐため新聞紙などでしっかり包んで処分してください。

製品について

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パックテストの場合、色の変化で水の中の物質の濃度(mg/L=ppm)を表します。反応時間後に吸い込んだ水の発色を標準色と見比べ、同じ色あるいは似た色を探して、一番近い色の数値が、測りたい成分の濃度となります。この作業を「比色」と呼び、この分析方法を比色分析法と言い、パックテストではこの原理を用いております。

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弊社製品は、簡易法として水道水中の残留塩素や硬度などの自主検査としてご利用いただけます。 ただし、飲用の可否を判断するには、必ず法律に定められた公定法による測定が必要となります。
弊社製品を用いた検査は、水道法に基づく検査ではありません

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自由研究や市民活動では、無機窒素、無機リン、有機汚濁(COD)が測定できる「川の水調査セット」がおすすめです。各水質項目についての解説パンフレットも付属しています。

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該非判定書をご希望の場合、弊社までお問い合わせください。

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製品によって測定回数が異なります。 本ウェブサイトの各製品詳細ページまたは最新の製品案内で仕様をご確認ください。

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製品の有効期限は、製品パッケージの外側(製品情報ラベル)に表示しています。製品によって異なりますが、製造月を起点に、短いもので12か月、長いもので24か月と有効期限を設定しています。

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パックテストは目で見て判定ができ、デジタルパックテストはパックテストを使ってその発色をデジタル表示で数値化できる製品です。

デジタルパックテストには、主に下記のような特長があります。
・目視判定による測定結果の個人差を無くすことができる
・目視判定の際の標準色の色と色の間の値を細かく数値化できる
・測定結果のデータ管理ができる

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製品に表示した有効期限が切れた製品については、正しい測定値が得られない可能性が高くなります。有効期限内の製品をご使用ください。

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JANコードは、商品用の流通コードとして商品などに表示され、コンビニエンスストアやスーパーを中心に広く利用されているPOSシステムで活用されています。 弊社製品も流通上、JANコードを取得しています。製品のJANコードが必要な場合は、製品に関するお問い合わせよりご連絡ください。

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一部の機器のみトレーサビリティ体系図を添付した報告書をご用意できます。ご依頼前に報告書の見本をお問合せの上、ご確認ください。

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下記のような水は測定が困難と考えられます。
・着色が強く、比色時に影響する水
・強酸性、強アルカリ性のもの
・有機溶剤を多く含む水
・測定したい物質に対して、妨害する物質の濃度が高い水
・懸濁物質を多く含む水

ただし、中和処理やろ過等の前処理などを行うことで測定できる場合もあります。
「測定してみたい」検水がある場合は、一度ご相談いただければ、弊社の知見からできる限りのご提案をいたします。製品に関するお問い合わせよりご連絡ください。

製品の使い方について

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検水の温度は、主に15~30度にして測定してください。温度で測定条件が変わり測定値に影響します。パックテストの標準色は15~25℃での発色を前提に作成しています。
水温の影響は、項目によって大きく異なるため必ず使用法を確認してください。製品の中には、温度によって発色時間を変更したり、測定値を補正する項目もあります。

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目視での比色の場合は、できるだけ日中の日陰でおこなってください。直射日光や一部の蛍光灯、水銀灯、LEDでは比色が困難になることがあります。光源や標準色と、比色対象物(発色後のパックテストのチューブなど)との距離が誤差の原因になることがあります。

比色の際には、必ず標準色の表面にチューブの背面をつけてください。表面からチューブを浮かせると色が薄く見えてしまいます。パックテストでは、WAKタイプおよびKRタイプは、標準色が専用のケースにセットされていますので、標準色ケースの立ち上がり部にチューブの端をのせて比色すると安定します。

また、溶存酸素キットなど光に透かして比色する場合、分析用試験紙やpH試験紙のように発色部と比色部が一緒になっている場合もあります。それぞれの使用法をよくお読みの上、比色を行なってください。

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使用法通りの操作をしても試薬が若干溶け残る場合がございます。その場合でも測定には影響ありません。
 デジタルパックテストをご利用になる場合、目視の場合より溶け残りの影響が出やすいためパックテストの目視の場合と操作方法(測定時間や振り方)が異なる場合があります。必ずデジタルパックテストの使用法をご確認ください。

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固形のままでは測定できないため、対象物を水に溶出させる前処理が必要になります。固形物や土壌からの溶出事例を参考にしてください。

測定結果について

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弊社の製品は簡易分析として、公定法に比べて操作や測定環境、共存物質の影響を受けやすいため、一律の分析精度の保証は困難であると考えています。実際には、共存物質を含まない検水においても下記の精度を一つの目安としてご使用ください。

【パックテストによる目視測定の精度】
・標準色で色と色の間まで (半目盛り程度の誤差範囲)
・同一検水、同一作業者、同一環境での操作で、測定範囲中央値において20~30%程度のばらつき

【デジタルパックテストによる判定による精度】
・同一検水、同一作業者、同一環境での操作で、 測定範囲中央値において20%以内の誤差とばらつき
※ただしデジタルパックテストはその光学系の特性から、ばらつきが出やすい項目もあります。

現場での精度については、ユーザー様での検証が最も重要です。製品サンプルや機器の試用品の用意もございますので、ぜひご活用ください。

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弊社製品による測定結果は簡易分析によるため、行政に提出する書類には採用できません。公的な報告書(行政に提出する書類等)は、計量証明事業所で作成された書類(計量証明書や分析証明書)での報告が必要となります。
弊社製品による測定は、日常の自主点検などにご利用ください。

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弊社製品では、測定時の前処理を一部省略していますので、公定法の測定結果と差が生じる場合がございます。また、公定法とは異なる測定原理を用いている製品もあり、測定結果が一致しないこともございます。お客様にて、複数の検水で比較していただき、必ず公定法との相関性を確認の上、ご使用ください。
弊社では、参考資料として、発色反応原理や共存物質の影響をまとめた資料をご用意しておりますので、製品に関するお問い合わせよりご連絡ください。

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代表的なばらつきの原因に以下のような点が挙げられます。ご使用の際はこれらの点にご留意ください。

【測定作業で生じるばらつき】
・検水量のばらつき:チューブ内の検水量をなるべく一定にしてください。
・検水の温度のばらつき:水温は一定にしてください。
・操作のばらつき:振り方、待機時間、光源などは一定にしてください。
・希釈のばらつき:低濃度ほど影響が大きくなります。
・容器などの汚れ:デジタルパックテストでは、用いるセルの傷なども原因となります(新しいセルに交換ください)。

【検水そのものから生じるばらつき】
・採水場所による違い:懸濁物や共存物質の偏りが生じます。
・採水時間による違い:時間の経過によって、成分のpHやイオン状態が異なります。

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同一の検水を、公定法やJIS法などで自社または外部検査機関への委託により測定していただき、測定値を比較してください。操作方法のチェックとしては、既知濃度の標準物質を測定するのも一つの方法です。

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基本的な操作として、検水を蒸留水または精製水で希釈してください。 希釈操作が測定結果に大きく影響するためできるだけ正確な方法での希釈が望ましいです。また、希釈によって検水のpH等が変化することによって本来の測定値にならない可能性がある場合は、酸やアルカリの添加が必要になる場合もあります。

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測定項目によっては、共存物質の影響があります。共存物質のデータの用意もございますので、製品に関するお問い合わせよりご連絡ください。

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検水のpHや共存物質によっては、異常発色(標準色にない色味)を起こしている場合があります。

異常発色ついては、まとめた資料がございますので製品に関するお問い合わせよりご連絡ください。
お問い合わせの際には、検水の概要(例.どのような水や通常の濃度等)や異常発色の分かる写真などの情報をご提供いただけると回答の際の参考になります。

製品の購入について

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製品によって異なりますので、ウェブサイトまたは最新の製品案内をご確認ください。

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弊社製品は、全国の理化学機器をはじめ、各業界の販売店にてお取扱いをいただいております。ご購入を希望される場合は、現在、お取引のある販売店へお問合せください。
なお、弊社製品をご購入ができない場合は、大変お手数ですが購入に関するお問い合わせよりご連絡ください。折り返し、弊社より地域の販売代理店をご案内させていただきます。

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地域によっては海外販売店がございます。海外販売店一覧を確認の上、各地域の販売代理店にお問い合わせください。なお、地域により一部製品をお取扱いしておりませんので予めご了承ください。

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個別の試薬のみの単品販売は行なっておりません。大変お手数ですが、製品でのご購入をお願いしております。

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お見積書の発行は可能です。理化学機器等を取扱う販売代理店経由でお問合せください。お取引のない会社には、地域の販売代理店をご紹介いたします。ご不明な場合は、購入に関するお問い合わせよりご連絡ください。

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弊社ではECサイトを利用した販売は行っておりません。インターネットで購入を希望される場合、大変お手数ですがお客様ご自身で弊社製品を検索し、インターネットを販売しているサイトよりご購入いただきますようお願いしております。

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弊社の販売代理店より購入いただけます。

【事業者の場合】
①日頃より「理化学機器」「試験用薬品」を購入されている事業者:ご利用の商社にお問い合わせください。

②関連商社とのお取引がない事業者:購入に関するお問い合わせよりご連絡ください。地域の販売代理店様をご紹介いたします。※お見積り・貸出機の依頼等についても同様となります。

【個人利用のお客様の場合】
Amazon様をはじめインターネットで販売されるケースが増えておりますので、それぞれ詳細等をご確認の上、ご購入ください。

個人(一般向け)を対象としていない製品や、購入数量が多い場合、近くに購入できる店舗がない場合などについては、購入に関するお問い合わせよりご相談ください。

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現在、お取引のある理化学機器の商社様にお問い合わせください。

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製品は1箱単位からご購入いただけます。

海外でのご使用について

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海外で弊社製品をご使用される場合、下記の点にご注意ください。
・パックテストは少量ながら化学薬品を含むため、各国の貿易関連の法律にて規制がある場合があります。「該非判定書」および「SDS(安全データシート)」を基に輸出を担当される貿易会社様にご相談をお願いします。個人で持ち込まれる場合も、各国の関係法令をご確認ください。SDS(安全データシート)は製品詳細ページでダウンロードできます。

・現地においては、廃棄される場合についても、各国の関係法令を遵守してください。

・デジタルパックテスト等の電子部品を含む測定機器類については、国内での使用を想定しており各国の法令や規格を確認しておりません。そのため機器類の保証に海外は含まれておりませんのでご注意ください。

・Bluetoothが付属している製品は、各国の電波法をご確認ください。なお出荷時はBluetoothがオフの状態となっております。

機器の修理・点検について

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機器類の点検ならびに修理は受付しております。点検としては、弊社出荷時と同様の点検を行い、点検結果を報告書として発行いたします。点検、修理には費用がかかりますのでご依頼前にご確認ください。機器類の校正については弊社では行なっておりません。

デジタル濁色度計(型式:DTC-4DG)については、2023年3月をもって点検サービスを終了いたしております。