よくあるご質問
パックテスト、デジタルパックテストについて
パックテスト全般
- 着色が強く、比色時に影響するもの
- 懸濁物質を多く含むもの
- 酸性、アルカリ性が強いもの
- 有機溶剤を多く含むもの
- 測定を妨害する物質の濃度が高いもの
検水の温度は、主に15~30度にして測定してください。温度で測定条件が変わり測定値に影響します。パックテストの標準色は15~25℃での発色を前提に作成しています。
水温の影響は、項目によって大きく異なるため必ず使用法を確認してください。製品の中には、温度によって発色時間を変更したり、測定値を補正する項目もあります。
カラーコピーやスキャナーでは、標準色の色調を完全に再現することはできませんので、コピーした標準色のご使用はお控えください。標準色は、5枚単位、50枚単位でそれぞれ販売しておりますので、別途ご購入ください。
検水のpHや共存物質の影響によって、異常発色(標準色にはない色に発色すること)を起こしている可能性があります。異常発色ついては、弊社で把握している情報もありますので、「製品に関するお問い合わせ」よりご連絡ください。お問い合わせの際には、検水の種類(例.排水など)やpH、共存物質の情報などをご提供いただけると回答の際の参考になります。
デジタルパックテスト全般
デジタルパックテストだけでは測定できません。対応する試薬を別途ご用意ください。
デジタルパックテストでは、発色の強さがより安定してから測定を行なうようになっています。また、溶け残った試薬の影響を避けるため、一部の項目では、測定時間が目視測定とデジタルパックテストで異なっています。それぞれ、指定の時間で測定を行なってください。
COD
パックテストでは反応しにくい成分が含まれていることが要因です。パックテストと公定分析(JIS K 0102 17. 100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素消費量)では、反応条件が大きく異なります。そのため、同一検体の測定結果が一致しないことがあります。成分によって傾向は異なりますが、パックテストの測定値の方が低くなるケースが多いです。排水管理などでご利用の際は、必ず公定分析との相関性を確認してください。
参考コラム:パックテストCODの測定値と公定法の測定値に差が生じる訳パックテストCODの測定値と公定法の測定値に差が生じる訳
CODを測定するパックテストでは、測定時間が経過してもチューブ内の化学反応は止まりません。そのため、時間の経過とともに徐々に測定値は高くなっていきます。CODの判定は、使用法や標準色に書かれている指定の時間で行なってください。
CODの値が高い海水やアスコルビン酸などの還元剤を含む検水を測定すると、溶液が無色透明になることがあります。純水などで希釈をしてから測定しなおしてください。
パックテスト COD各種は、デジタルパックテストには対応しておりません。
BOD
パックテストでは、N-BODは測定できません。
アンモニウム
アンモニウムの標準色では、アンモニウムイオン(NH4+)の濃度を表記しています。一方、アンモニウム態窒素の標準色では、アンモニウムイオンに含まれる窒素の濃度を表記しています。目的に合わせて使い分けてください。アンモニウム態窒素は、アンモニウム体窒素、アンモニア性窒素と表記されることもあります。
ともに同じ反応原理(インドフェノール青法)を用いていますが、共存物質の影響やデジタルパックテストへの対応が異なります。アンモニウムの測定では、鉄や亜硝酸などが含まれている検水を測定すると発色に黄色が混ざることがあります。この黄色の度合いが強くなるとパックテスト アンモニウムでは、比色が難しくなります。このような検水を測定する際は、パックテスト アンモニウム(排水)を用います。デジタルパックテストには、パックテスト アンモニウムのみが対応しています。パックテスト アンモニウム(排水)は対応しておりませんのでご注意ください。
鉄や亜硝酸などが含まれている検水を測定すると発色に黄色が混ざることがあります。このような場合は、標準色の下段の色を使って比色します。黄色味が強く、下段の標準色でも比色が難しい場合は、希釈をしてから測定しなおすか、パックテスト アンモニウム(排水)をご使用ください。
パックテストでは、解離型、非解離型の両方のアンモニア(総アンモニア)が測定されます。非解離型アンモニアのみを測定することはできません。
海水、汽水については、デジタルパックテストを用いた測定はできません。海水や汽水を測定するとマグネシウムなどのミネラル分が沈殿します。不溶性の沈殿は、デジタルパックテストの測定を阻害するため、測定値が目視測定の値よりも高くなります。
硝酸、亜硝酸
硝酸、亜硝酸の標準色では、それぞれ硝酸イオン(NO3-)、亜硝酸イオン(NO2-)の濃度を表記しています。一方、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素の標準色では、各イオンに含まれる窒素の濃度を表記しています。目的に合わせて使い分けてください。硝酸態窒素、亜硝酸態窒素は、○○体窒素、○○性窒素と表記されることもあります。
全窒素(無機)
パックテスト 全窒素(無機)では、アミノ酸などの有機態の窒素化合物は測定できません。
6価クロム、全クロム
検水のpHが高いときに起こります。廃棄物(燃えがら など)の溶出液など検水のpHがアルカリ性になる際はご注意ください。検水のpHが9を超える場合は、水酸化ナトリウム水溶液で中和を行ってから測定を行ってください。
パックテスト 6価クロムと全クロム測定用前処理剤を用いれば可能です。パックテスト 全クロムは、デジタルパックテストには対応しておりませんのでご注意ください。
検水を全クロム測定用前処理剤を用いて前処理した後、デジタルパックテスト 6価クロムまたはデジタルパックテスト・マルチSPで測定します。
6価クロムを溶出させた溶出液を測定してください。6価クロムの抽出方法は、IEC62321、JIS H 8625(熱水抽出)、EPA3060A(アルカリ抽出)などをご参照ください。
ニッケル
それぞれ類似のキレート剤を用いた製品ですが、共存物質の影響とデジタルパックテストへの対応が異なります。共存物質の影響については、それぞれの製品の使用法に記載しておりますのでご参照ください。デジタルパックテストには、パックテスト ニッケル(DPM)のみが対応しています。パックテスト ニッケルは対応しておりませんのでご注意ください。
オゾン
オゾンの発生方法によって、パックテストでは、発色しない現象が起こることがわかっております。また、DPD法など他の測定原理をもとにしたオゾン測定器の測定値を一致しないことがあります。ご購入いただく前に製品サンプルでお試しいただくことをお勧めいたします。
鉄
鉄の存在形態によっては、反応時間後に徐々に発色が強くなることがあります。指定の測定時間で反応するのは、鉄イオン(Fe2+, Fe3+)となっている鉄分ですが、鉄が錯体や不溶性の塩として存在する場合、時間の経過とともに少しずつ反応することがあります。これらの鉄分も含めて測定を行なう際は、使用法に記載の「赤水を含めた総鉄の測定方法」を参照してください。
銅
異なるキレート試薬を用いた製品で共存物質の影響が大きく異なります。銅以外の金属イオンが共存する検水を測定する際は、パックテスト 銅が有利です。パックテスト 銅(排水)は、錯体となった銅を測定できるという特徴があるため、EDTAなどのキレート剤が含まれる検水を測定する際にご使用ください。
参考コラム:パックテスト銅と銅(排水)の違い